なんと20代~30代の女性の約7割が便秘!
20代~30代の女性の3人に2人が便秘で悩んでいるそうです。
なぜ若い女性が便秘に悩んでいるのでしょうか?
これは周囲の人の目に敏感であるということが挙げられるでしょう。
学生時代を思い出してください。
休み時間になるたびに友人と連れ添ってトイレに行きます。
そんな状況で便意があったとしてもゆっくり排便している余裕はありますせん。
万が一トイレの最中に排便の臭いが漏れてしまったら?
おならが一緒に出てしまったら?
「学校では絶対にウンコができない!」こんな女性も多いでしょう。
こうした生活から、便意があっても便意を我慢してしまうのです。
これを繰り返していると直腸は便意に鈍感になってしまいます。
つまり、肛門近くまでウンコがきているのに、脳が「ウンコがしたい」と思わなくなるのです。
20代30代で便秘が悪化するわけ
こうした生活を続けていても10代のうちは大きな問題になりません。
学校が終われば早めに帰宅することができますし、体育の授業や部活をすることで体を動かしますから運動不足にもなりません。
筋力も衰えていませんし、腸の動きも活発です。
また成長期ですから食べ盛りで食事量もそれほど制限していないでしょう。
ところが20代30代を迎えた時が問題です。
働き出すようになると日頃全く運動をしないという人も増えてきます。
ダイエット目的で食事量を減らしたり、長時間勤務するのも当たり前になります。
学生時代のようにこまめにトイレにいけるわけでもないので、便意があっても手が離せずに我慢してしまうということが増えてきます。
また忙しかったり面倒で朝食を抜く方も増えてきます。(食事を減らすと便の量が少なくなってますます便秘が悪化します。)
色々な積み重ねの結果、20代30代になって、便秘の悩みとなって現れてくるのです。
女性の便秘の原因はコレ!便秘に悩む人は圧倒的に女性が多いワケ
便秘で悩むのは男性よりも圧倒的に女性が多くなります。
では男性に比べて、なぜ女性の方が便秘になりやすいのでしょうか?
1.ホルモンの影響が大きい
女性は生理の前に便秘になるという方が多いです。
これは黄体ホルモンが蠕動運動を弱める働きが多いからです。
また生理前には体が水分を溜め込みやすく、体が重たくなることから運動不足になることが多く、これも便秘になる原因です。
2.ダイエット
女性はダイエットをするために食事制限をしている方が多いです。
食事量が少なければ当然便も少なくなるため排便回数も減ります。
また美容のために脂っこいものを控えている人も多いです。
油分が少ないと便の滑りが悪くなるので便秘になりやすくなります。
※注意!油の摂りすぎは腸内の悪玉菌を増やし、便秘が悪化します。油の摂取は適度に。
3.運動不足・筋力不足
運動をすると腸が刺激されるため蠕動運動が促されて自然に排便が促されます。
また運動不足による筋力の低下も便秘の原因となります。
腹筋が弱いと腸が便を押し出す力も弱くなってしまいます。
4.体を冷やしやすい
スカートを履いて下半身が冷えやすいこと。
またカロリーを気にしてお肉を控えて野菜を好む方が多いこと。
スイーツなど冷たいものを好んで摂取する方が多いこと。
体の冷えは蠕動運動を低下させるため便秘になりやすくなります。
5.ピッタリとした服装
スキニーデニムなど体を締め付ける服装を多くする方が女性には多いです。
サイズのあっていない下着などで体を締め付けてしまうと血行が悪くなってしまうため、腸の動きが低下し便秘になりやすくなります。
6.便意を我慢してしまう
職場では排便できないという方も多いのではないでしょうか?
外出中やデート中、恋人に家など女性は外で排便できない方が多いです。
排便していることを知られたくないと気にするあまり、便意を我慢することが習慣化し、直腸が便意に鈍くなってしまうのです。
便秘で腸が汚れると体のあちこちにトラブル発生!
腸は人間の体内にある部分ですが、臓器でありながら外に触れる特殊な臓器でもあります。
口から取りんだ食品は食道を通り、胃で消化され腸で栄養を吸収され肛門から排泄されます。
食道は通り道、胃は食事を溶かす部位。
そして『栄養を取り込む』のは腸なのです。
腸が汚れていれば十分に栄養を取り込むことはできません。
腸が汚れていれば栄養と一緒にその毒素まで全身を巡ってしまいます。
腸というのは栄養を取り込む部分です。
いくら心臓が力強く脈打っていても、腸から栄養を十分に取り入れられなかったら。
腸に老廃物を溜めてしまえば、人間は健康ではいられないのです。
腸は臓器の中でもとても重要な部分です。
たかが便秘と軽く見ていると、様々なトラブルに繋がってしまいます。
甘く考えずに、健康な排便習慣を手に入れましょう。
腸に便が溜まると人間はどうなる?
- 代謝が低下して太りやすくなる
- 便から発生した有毒ガスが体内にたまり体臭・口臭の原因になる
- 便からでた老廃物が血液に流れ出しニキビや肌荒れの原因となる
- 細胞が水分をうまく取り込めずにむくみやすくなる
- 排泄されない脂肪分が蓄積される
- 腸内で生産されるセロトニンの分泌が低下し幸せを感じにくくなる
- 大腸がんや大腸ポリープの原因となる
- 便が硬くなることで切れ痔やいぼ痔のリスクが高まる
- 腸閉塞などの原因となる
- 子宮や卵巣の働きが低下し、PMSや不妊の原因となる
- 血流が悪くなり冷え性など慢性病の原因となる
- 免疫力が低下し風邪を引きやすくなる
- 免疫系統が乱れて花粉症やアトピーなどが悪化する
便秘になると様々な悪影響があります。
書ききれないほどトラブルにつながる可能性があります。
便はヒトの体にとって不要なもの⇒ゴミです。
便秘とはそのゴミを捨てずにずっと取っておくのですから、あなたの腸内は生ゴミのゴミ箱以下の汚さです。
食べたら出す、というのは健康の基本です。
出さずに食べれば詰まりますから悪影響があるのは必然なのです。
腸の役割は消化吸収?いえいえ腸にはもっと重要な役割があるのです。
腸は食べ物に含まれる栄養を吸収するだけの場所と思っていませんか?
実はこれは大きな間違いです。
腸にはもっと重要な役目があるからです。
腸は私たちの健康に直結している免疫器官なのです。
近年免疫学で注目されるのが「腸管免疫」です。
私たちの体は口から胃、腸へと続くようなトンネルのような構造になっていて、
口の中から取り込まれた食べ物だけではなく、細菌やウイルスなど病原菌も一緒に取り込まれます。
腸は体内で外界からの病原体の侵入を食い止める大事な免疫器官なのです。
なんと体内の免疫細胞の7割が腸内に存在しているそうです。
腸は第二の脳と呼ばれる器官
腸は第二の脳と呼ばれています。
腸は体内に取り込まれたものが、身体にとって良いものなのか悪いものなのかを記憶することができます。
また腸は脳からの司令がなくても自分で動き、逆に腸から脳へ沢山の情報を伝達しています。
更に体内のドーパミンが50%、セロトニンに至っては90%以上を腸内で生成しているのです。
美味しいもの食べた時に幸せになるのはこうした作用が関係しているとも考えられます。
腸内は多くの神経も集中しているため心と直結している部位でもあります。
テストや大きなイベントの前になると胃腸が悪くなるというのも腸内環境が健康に大きな影響を与える証拠とも言えるでしょう。
便秘になれば、こうした免疫力が低下してしまいますし、幸せを感じるホルモンの分泌も低下してしまうのです。