あぁ、コーラックが全然効かない。こんなときどうする?
便秘で苦しいからとコーラックを飲んでみた。
でも全く効果がないのか便通がやってこない。
だからと言って安易に追加で飲んではいけません。
利き目が表れるには時間がかかる
コーラックを服用してから効果が表れるまでは最短でも6時間程度かかります。
ただし、便の状態によってはもっと時間がかかることもあります。
飲んだからといって数時間後に効果がでなくても当然ですから根気よく待ってみてください。
用法を守ろう
コーラックはシリーズが6種類あります。
1種類は食物繊維タイプ、一つは浣腸タイプです。
残りの4つを服用するときには必ず使用方法を確認してください。
他のシリーズと同じだけ飲めばいいやと考えると用法が違う可能性があります。
またコーラックは就寝前もしくは空腹時に使用するようになっています。
食後に利用しても十分な効果は得られません。
利き目が表れるまで十分に待った。用法も守っている。それでもコーラックを飲んで効果が得られない。
この場合には、コーラックのシリーズが自分には合っていないということが考えられます。
コーラックは便秘の重さに合わせてシリーズがありますからドラッグストアで薬剤師に相談しながら自分にあったものを購入してください。
効果がないからと追加を飲むのは絶対に禁止です。
腹痛や下痢、吐き気や嘔吐などの体調不良につながります。
下剤が効かないからとコーラックを多めに飲むのを続けていると、いずれ自分の力では排便できなくなってしまう可能性があります。
下剤が効かない場合には一度病院を受診して検査を受けましょう。
下剤を2日連続飲んでも全く効果なし。出るまで飲み続けてOK?
- 下剤を服用しても効果がない
- 効果が表れるには時間がかかるかも?と待っても排便がない
- 時間を置いて翌日飲んでもやっぱり効果がない
この場合には下剤の服用を中止しましょう。
素人療法で安易に下剤を使えば便秘が改善されるというのは大間違いです。
病院を受診して検査を受けてください。
通常、下剤を利用すれば効果が出ます。
効果が出ないということは何か別の問題が起きているということです。
例えば腸の一部が何らかの原因で塞がってしまっている場合です。
これはいくら下剤を飲んでも通り道がなければ便は出ません。
中には慢性便秘から命の危険に関わる危険な病気につながるケースもあります。
病院で検査を受ければ症状に合わせた薬をもらうことができますし、定期的に自分の体に合う薬を手に入れることができます。
また自分の便秘に合わせた改善方法なども指導してもらえるでしょう。
基本的にすべての下剤は緊急避難であり最終手段です。
- どうしても排便がなくてお腹が張って苦しい
- 旅行先で便秘になってしまい体調が悪い
こうした状況で便秘を一時的に改善するための薬なのです。
そもそも下剤は連続して服用してOKな薬ではありません。
仮に下剤を2日連続して服用して駄目だったから3日連続で飲んだら効果があったとします。
次はまた3日飲んで排便を促すのでしょうか?
繰り返せば自分で排便する能力が失われて、ずっと下剤の服用を続けることになります。
連続して服用して効果がない場合は一つのサインです。
何かしらのトラブルが起きているわけですから、「たかが便秘」と安易に考えずに病院を受診してください。
すぐに便秘を解消したい。最も即効性がある下剤は浣腸
浣腸は肛門に差し込み薬液を入れて使う薬剤です。
主な効果は腸の壁の面を滑りやすくすること。
また腸を刺激して腸の動きを活発にして排便を促すことです。
直腸に物理的に刺激を与えるため即効性が高く、頑固な便秘でも確実に排便を促すことができます。
ただし浣腸は便秘の便を取り除く働きだけで便秘自体を改善する力はありません。
浣腸はあくまで最終手段。
薬に頼らずに排便できるように生活習慣の改善などに努めてください。
浣腸のメリット
浣腸のメリットは何より即効性があるという点です。
他の便秘薬は服用してから8時間~10時間ほど時間がかかります。
寝る前に飲んだら、翌日の朝まで排便を待たなくてはいけません。
- タイムラグがあるため、朝の忙しい時間帯に排便が来てしまったり…
- 朝飲んで夜出そうと思っていたら仕事が長引いてしまったり…
何かと使い慣れるまでは排便のコントロールが大変です。
ところが浣腸は利用してから3~10分ですぐに効果が出ます。
排便したいタイミングで利用することができます。
浣腸のデメリット
浣腸は利用してすぐに排便すると薬剤だけが排出されてしまいます。
急激に便に作用するため腹痛を伴うことがありますが、しばらく排便を我慢する必要があります。
また浣腸は物理的に腸に作用を与えるため、常用すると慣れが生じて自分で排便するのが困難になってしまいます。
どうしても排便がないときだけ利用するようにして決して常用することのないようにしましょう。
下剤がないと排便ができない...治せるの?
- 3日出ないのは当たり前
- 便意がないのもフツー
- というか下剤がないと排便ができない
なんて便秘が慢性化してしまっている人も少なくありません。
ただ、誰だってこれでOKと思っていることはないでしょう。
下剤を使わないと排便できないなんていうのは今すぐ改善しなければいけない緊急事態です。
下剤を使わないと排便できないというのは大腸黒皮症(大腸メラノーシス)という厄介な状態になっているかもしれないからです。
下剤は確実に排便を促せる方法です。
何日も便が出なくて苦しくても下剤を使えば排便がある。
今、苦しいのを取り除くためにはとても効果的です。
ただ使いすぎると習慣化してしまいます。
これが悪化すると腸の神経細胞が死滅して黒色化し、大腸黒皮症と呼ばれる状態になってしまうのです。
大腸黒皮症はアントラキノン系の下剤の服用を控えると徐々に症状が改善します。
ただし、下剤の服用を突然辞めてしまうと排便も止まってしまいます。
まずは一度消化器科を受診して便秘について相談してみるのが良いでしょう。
どの程度大腸黒皮症が進行しているのかも分かりますし、緩やかに下剤を減らすよう治療をしてもらうことができます。
最終目標は下剤がなくてもコンスタントに排便をすることです。
そのためには便秘の原因に合わせて根本的な対策が必要となります。
すでに下剤に頼らなくては排便できないほど悪化してしまっているなら念のために一度病院でしっかり検査を受けてください。