Q)赤ら顔で悩んでいます。
中学生の頃に、大好きだった同級生の男の子から「顔、真っ赤じゃん。だるまかよ!おもしろっ!」とからかわれたことから自分の顔の赤さが気になるようになりました。それまで顔の赤さを気にしたことがなかったんですが改めて自分の写真を見てみると、ひとりだけ顔が真っ赤。それからは人前に出るようになると、緊張することもあって更に顔が赤くなってしまいます。周囲の友達から「大丈夫?顔赤いよ!」と言われるのが嫌で嫌で仕方ありません。
A)赤ら顔は治すことができます
赤ら顔は医学的には「毛細血管拡張症」と言います。軽症の場合には食生活やスキンケアを変えることで改善できますし漢方薬やメイクで目立たなくする方法もあります。あまりに症状がひどい場合には形成外科や血管外科でレーザー治療などがあります。とにかく、赤ら顔は治すことができるので改善策を探していきましょう。
【赤ら顔が恥ずかしい】このままじゃきっと彼氏もできない
Q)赤ら顔が恥ずかしいです。
ただでさえ、普段から顔が赤くて人前に出るのが苦手なのに意中の男性から自分の赤くなった顔を見られると思うと勇気がでません。どうせ私なんか相手にされないし、と後ろ向きになってしまいます。このまま一生彼氏もできないと思うと憂鬱な気持になってしまいます。
A)ストレスが赤ら顔の悪循環を引き起こします
赤ら顔が恥ずかしい、人から指摘されるのが嫌だと後ろ向きに考えすぎて鬱々としているとストレスが原因で自律神経が乱れます。すると、お肌のバリア機能も低下してしまうのです。
当然ですが敏感肌が加速してしまい、肌の状態が悪くなりニキビができて炎症を起こしやすくなったり、毛細血管が拡張しやすくなってしまいます。同じ悩むのであれば、ただぐるぐると嫌だ嫌だと悩むのではなくどうすれば改善できるのか?ということに目を向けましょう。
赤ら顔の原因ってなに?
Q)赤ら顔になってしまう具体的な原因ってなんですか?
A)赤ら顔の原因は主に5つです。
・皮膚が薄く毛細血管が透けてしまう
・気温で毛細血管が拡張してしまう
・肌がニキビで炎症している
・脂漏性皮膚炎などの肌トラブルが起きている
・アルコールや香辛料などの過剰摂取
若い女性が長い期間、赤ら顔で悩んでいるという場合アルコールや香辛料などの過剰摂取は考えにくいです。
一番多い原因が皮膚が薄いということです。体質的な問題や間違ったスキンケアで角質層が削られてしまうと皮膚が薄くなりキメがなくなってしまいます。すると肌の下の毛細血管が透けて見えてしまって赤く見えます。例えば洗顔の時に肌を強くこすって洗うと、角質層が削れてしまいます。人の角質層は0.02㎜と非常に薄いので優しく洗わなくてはいけません。
赤ら顔、酒さ、アトピーは違うもの?
「赤ら顔」は病名ではありません。何らかの原因で顔が赤くなってしまう現象を「赤ら顔」と呼びます。「酒さ」は鼻や眉間、頬などの顔の中心が赤くなる症状でお酒を飲んで酔っ払っているように見えることからこう呼ばれます。主に中高年以降に多くみられる現象です。つまり、「赤ら顔」は「酒さ」を含む全体的な総称なのです。
一方、アトピー性皮膚炎はまったく違う病気です。肌が乾燥してカサカサし、かゆみや皮膚の炎症を伴います。赤ら顔は顔に症状が出ますが、アトピー性皮膚炎は全身に出ます。アレルギー体質や乾燥肌の皮膚バリア障害、免疫力バランスの乱れなどが原因です。もちろん赤ら顔の原因の一つに敏感肌というものがありますがアトピー性皮膚炎とは別物なので分けて考えたほうが良いでしょう。
赤ら顔の人は敏感肌なの?
Q) 赤ら顔の人は全員、敏感肌なの?
A)赤ら顔の人が必ずしも敏感肌とは限りません。遺伝や体質的にもともと毛細血管が平均よりも拡張していたり肌の色が薄かったり、皮膚が薄かったりすることで赤ら顔の人もいます。しかし敏感肌の人、アトピー肌の人の場合には肌トラブルが深刻化しやすいです。
一度ニキビや日焼けなどで炎症を起こしてしまうと、その部分の免疫力が落ち雑菌が繁殖しやすくなり、更なる炎症などを引き起こしてしまいます。そしてそのまま炎症を繰り返したり悪化させてしまうことで肌が色素沈着を起こし、赤ら顔になってしまうことがあります。赤ら顔の人が敏感肌とは限りませんが敏感肌で赤ら顔の人はより症状を悪化させやすい状況にいるので注意が必要です。赤ら顔の改善と同時に、敏感肌対策もしていく必要があるでしょう。
【赤ら顔の改善法】食事で改善できるの?
Q)赤ら顔は食生活を変えたら改善できますか?
A)食生活次第で症状が軽減できます。
まず基本的なことですが1日3食、栄養バランスを考えた食事を取りましょう。朝は菓子パン1つ、お昼はカップラーメン。夜だけはちょっと意識して食べるけど…。という生活では圧倒的に食生活が悪すぎます。バランスの良い食事を1日3回食べることで食べる、出すが正常化し新陳代謝が促進され血行も良くなります。
また血管の拡張は赤ら顔を悪化させるので刺激物は控えめにしましょう。主にタバコ、アルコール、コーヒー、紅茶、香辛料などです。また酸味が強すぎるものや塩分が高いものも良くありません。ビタミンCを豊富に含む食品もおすすめです。メラニン色素の沈着を防止し、美肌効果があるので皮膚のターンオーバーが正常化します。
【赤ら顔の改善法】腸内環境との関係
赤ら顔を改善させたいなら、腸内環境を整えると効果的です。腸内環境の改善が直接的に赤ら顔を改善させるわけではないのですが健康の基本は腸の環境に左右されることが多いです。腸内環境を整えれば、免疫力が高まり、自律神経のバランスも改善します。赤ら顔の原因に敏感肌、乾燥肌、肌のバリア機能の低下などがあります。これらの症状を改善する鍵を握るのが自律神経のバランスなのです。
腸内環境を良くするためには食生活や睡眠時間の見直しが必要です。健康的な生活を送ることが、結果的に赤ら顔の改善に役立つのです。いますぐ腸内環境を改善するというのは難しいかもしれませんが生活習慣を見直して長期的なスパンで腸内環境の改善に取り組みましょう。
【赤ら顔の治し方】皮膚科で治せるの?
皮膚科でも赤ら顔の治療は行っています。皮膚科での治療は主に塗り薬などがメインです。特に乾燥肌による赤ら顔の場合に特に効果が高くビタミン剤やワセリン、ヒルドイドのなどの保湿薬を使って治療します。症状が重たく炎症などを起こしている場合にはステロイド内服薬が処方されることもあります。
赤ら顔は心因的なものも大きいものです。「こんな化粧で隠れる程度のものを気になるの?」というレベルの人もいれば「これは日常生活で困るだろう」というレベルの場合もあります。
皮膚科医が肌の状態を見れば、これは治療が必要なレベルなのか客観的に判断することができます。心因的な原因で赤ら顔になっている場合には心療内科やカウンセリングを受診することを勧められます。客観的&医学的に自分の状態を見るためにもまだ皮膚科を訪れたことがないなら、受診して状態を見てもらうと良いでしょう。
【赤ら顔の治し方】美容外科で治せるの?
美容皮膚科や美容外科では赤ら顔の治療を行っています。こちらは保険が適用されずに、自費負担になりますが何度か通って治療を行うことでかなり状態を改善させることができます。主な治療としてはレーザー治療、フォトフェイシャル(光治療)などです。それぞれレーザー治療と一口に言っても、複数種類があります。どの治療法が一番あなたに適しているのかどうかは赤ら顔の程度によって違います。
年齢や予算によっても選択する治療法は変わりますし場合によってはいくつかの治療法を組み合わせて使うこともあります。美容外科、美容皮膚科は沢山あります。値段も安いものではないので、事前に良く調べてしっかりカウンセリングを受けたあとで施術を受けて下さい。
【赤ら顔の治し方】漢方は効くのかな
赤ら顔に効果のある漢方はいくつかあります。
【体の興奮を落ち着かせる効果】
・知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
・天王補心丹(てんのうほしんたん)
・滋陰降火湯(じいんこうかとう)
興奮すると赤みが強くなる、人前で赤面しやすい人の身体と気持ちを落ち着ける効果のある漢方です。
【血液の濁りを改善させ、血流を促進する効果】
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・温経湯(うんけいとう)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
気温差で顔の赤みが強くなる方は血流がとどまっていることで顔が赤くなりやすい傾向にあります。血流を促進することで顔が赤くなるのを防ぎます。
【皮膚の炎症を改善させる】
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
皮脂の分泌を抑えることで赤ら顔の原因となる炎症を改善させます。
このように漢方はいくつか種類があります。気になる方は皮膚科で漢方を処方してもらいましょう。皮膚科で処方してもらうと保険が適用され医療用の配合の漢方を手に入れることができます。
赤ら顔を悪化させないスキンケア
赤ら顔をこれ以上悪化させたくないなら低刺激の敏感肌用コスメを利用しましょう。赤ら顔の原因は様々ですが、皮膚が薄くなっている場合には角質層を回復させなければいけません。できるだけ保湿にすぐれていて、刺激の少ないものを選んでください。
やってはいけないことはパックです。保湿するためにパックをするというのはスキンケアの基本なのですが赤ら顔の場合には長時間パックをするということが肌への負担になります。優しく、すばやくスキンケアは済ませましょう。
また保湿したいからとフェイスマッサージで皮膚を刺激したり保湿したいからとコスメをすり込むように塗るのは厳禁です。ピーリングなどは角質を強制的に剥がす行為ですから赤ら顔が悪化してしまいます。スクラブ入りの化粧品なども避けるようにして下さい。
赤ら顔を上手に隠すメイク
メイクをすると肌への負担になるので、できるだけメイクはしないほうがいいです。でも、人前に出るときにスッピンだと顔が赤いのを指摘されることがストレスになります。肌が綺麗だと自分に自信も持って前向きな気持になれますからコツをつかんで肌に負担をかけないようにメイクをしましょう。
赤ら顔を隠すためには、ベースメイクをしっかりします。緑系や青系のベースメイクを選び、肌を整えコントロールカラーとファンデーションで肌の色身を隠します。
厚塗りをすると、肌への負担になります。隠そうと塗りたくるのではなく全体のバランスを整えるのを意識してください。部分的に赤が強い部分はコンシーラーを使いましょう。ファンデーションはカバー用化粧品を使うと効果的です。痣などを綺麗に隠してくれるので、赤みも綺麗に隠してくれますよ。
【赤ら顔に最適】敏感肌用コスメ ミネラルファンデーション(エトヴォス)
「敏感肌用コスメ ミネラルファンデーション エトヴォス」は日本初の国産ミネラルコスメです。敏感肌で悩み日本人女性のために開発されたファンデーションで下地パウダーのあとにファンデーションを付けてつかいます。
かなりナチュラルに仕上がるファンデーションなので比較的軽度の赤ら顔の人に向いているコスメです。素肌感ある仕上がりなので、ガッツリ濃いメイクには向いていません。部分的に赤味が濃く出る場所があるなら、コンシーラーなどを組み合わせると良いでしょう。
またファンデーションだけではなくルージュやアイブロウなども販売されています。いずれもミネラル成分で作られているのでポイントメイクも安心して安全に楽しむことができます。初回限定セットは2300円で約2週間分。まずはトライアルセットで試してみましょう。
【赤ら顔に最適】敏感肌用コスメ つつむ(ディセンシア)
「敏感肌用コスメ つつむ(ディセンシア)」は敏感肌・乾燥肌専門ブランドで特許技術「ヴァイタサイクルヴェール」が外部刺激をブロックして徹底的な保湿にこだわった商品です。化粧品のオリンピックIFSCCで5回も金メダルを受賞したポーラ研究所が開発した自信の敏感肌コスメです。
ヒト型ナノセラミドは肌の奥までしっかりうるおいをチャージしてアクティブプール成分で潤いを閉じ込めます。なんと女性誌のベストコスメでも6冠を受賞しています。乾燥による角質の削れが原因で肌が薄くなっている場合には何よりもしっかりと保湿することが大事です。そして角質の回復をじっくりと待ちましょう。トライアルセットは8種類、1470円で2週間分です。
【赤ら顔に最適】敏感肌用コスメ dプログラムモイストケア(資生堂)
「dプログラムモイストケア」はアトピー性皮膚炎など敏感肌で悩んでいる方に向けて開発されたスキンケア用品です。全て大学病院の医師の協力のもとで作られているので安心して使えます。
dプログラムには4種類があり、赤ら顔の方におすすめなのが『モイストケア』です。肌のかさつき、肌荒れを起こしやすい肌にピッタリで美肌バリア機能を整えながらしっかり水分補給と保湿をすることができます。赤ら顔の人は乾燥肌で角質が薄くなっています。まずは低刺激の化粧品でしっかり保湿して肌の状態が回復するのを待ちましょう。
トライアルセットは2回分のメイク落としと1週間分の洗顔料などがセットになっていて1512円です。値段は少し高めですが、安全性の高いスキンケアを探しているなら試してみて下さい。
【赤ら顔に最適】敏感肌用コスメ ヒフミド(小林製薬)
小林製薬が製造している敏感肌用コスメが「ヒフミド」です。エイジングケアもできる高保湿、敏感肌用コスメです。
赤ら顔かつ、30代後半以降でエイジングケアをしたいと言う方にお勧めでライン使いをするときにコスパが良いという特徴があります。6品スキンケアセットが25704円。1つ4000円ちょっとで購入できる計算です。化粧品はあれこれ買いそろえると結構なお値段になります。しかしセットで使うのに、使いやすく無理なく継続できる価格帯が嬉しいですね。お試しセットは初回限定で980円なので気軽にチャレンジもできます。
ヒフミドはセラミドがたくさん配合されたスキンケア用品で赤ら顔の人は肌のセラミドが不足しがちです。しっかしセラミドを補給して蓋をすることで保湿力が高まります。