病院に行く？行かない？判断基準はここ
臭うのはどこ？
生理の時に臭ってしまうのは、ある程度仕方がないとしても日常的に外陰部が臭うという場合には、なんらかの問題があります。主な原因として考えられるのが大陰唇と小陰唇の間にアカがたまっていたりおりものや漏れた尿が原因です。またアンダーヘアの毛根から出る汗が原因かもしれません。
とりあえず洗って様子を見る
外陰部の臭いは、不潔、フェロモン、病気の３つが考えられます。大陰唇と小陰唇の間は皮脂がたまりやすい場所です。指で丁寧に洗いましょう。ただし内側はシャワーを当てるだけでOKです。膣の中まで洗ってしまうと常在菌まで洗い流してしまうので性病のリスクを高めてしまいます。
アポクリン汗腺から出る臭いはいわゆるフェロモンです。男性を引き付けるものなので、あまりに臭いが強いというのでなければあまり気にする必要はないでしょう。気になるようならアンダーヘアをレーザー脱毛すれば軽減します。VIO脱毛を検討してみて下さい。
病院に行ったほうが良い場合
臭いがいつもと違う、おりものの色や形状がいつもと違う、陰部にかゆみがあるなどのトラブルを伴っているなら性感染症が疑われます。子宮や卵巣の病気の可能性もあるので、婦人科で検査をしてもらいましょう。また陰部とともに尿の臭いも強いのであれば急性細菌性膀胱炎の可能性があります。こちらは泌尿器科で診察と治療が必要になります。いずれも放置しておいてよいことはありません。恥ずかしいかもしれませんが専門家の診断が必要です。
外陰部の軽い痒みの対策方法
陰部は細菌が繁殖しやすい
外陰部は下着の中で常に分泌物や汗などで湿っています。どうしても蒸れやすくかぶれやすくなります。細菌からすると人体の中でもかなり繁殖しやすい部位なのです。
月経の時やおりものがあるときにはこまめに取り替えて常に清潔を保ちましょう。ちょっとしたできものは細菌感染によるものがほとんです。月経中でホルモンバランスが崩れた時や疲れているときなどにできやすいです。放置しておいても良くならないので、婦人科で検査を受けて下さい。
市販薬でセルフケア
生理の後など、かぶれによる軽いかゆみには陰部用の市販薬（フェミニーナ軟膏など）が使えます。これは炎症を抑えるための薬です。性感染症だった場合には治療できるわけではないので１週間しても症状が改善されないようであれば婦人科へ行きましょう。
下着を買い替えよう
また皮膚が敏感な人の場合、合成洗剤で選択するのが刺激になっているかもしれません。石鹸で手洗いするのが良いでしょう。またポリエステルなど化学繊維の下着ではなく木綿の下着が通気性も良くおすすめです。温水洗浄器の洗浄機能は衛生的と思われるかもしれませんが使いすぎると皮膚への刺激となってしまいます。皮膚を守る細菌も洗い流してしまうので、使用頻度を減らしましょう。
性感染症の検査を受けて
陰部にできものができていたり、軽度のかゆみでも繰り返す場合など気になることがある場合には悩んでいるよりも検査を受けましょう。見た目には分からなくても知らず知らずに症状が進行し将来的に不妊の原因になることがあります。専門家の診断を受けるたほうが安心ですね。
性病の心当たりがあるならすぐに病院へ
性感染症を放置すると不妊症につながります
セックスをしたあとにおりものの色が濃くなった、外性器にできものができた、陰部が痒いなどのいつもとは違うトラブルを感じたときには婦人科へ行きましょう。性感染症の検査には内診を伴うため恥ずかしいと思うかもしれません。しかし放置すれば子宮や卵巣まで細菌感染し、不妊症につながります。将来子供が欲しいと強く思ったときに、この病気が原因で妊娠できない体になってしまったら？恥ずかしいのは一瞬ですから、すぐに病院へ行きましょう。
相手も泌尿器科へ行ってもらおう
性感染症だった場合、大事なのは治療をして完治させることです。性感染症はセックスをした相手に病気を移してしまいます。双方で治療しなければ、良くなったと思ったらうつしあってしまっていつまでも完治させることができません。
特に病気の種類によってはどちらか一方にしか症状のでないものもあります。自分には症状がないからと適当にしていると、相手の症状が悪化してしまうのです。大切に思う相手だからこそ、双方が積極的に治療をしなければいけません。自己判断で治療をしたり、恥ずかしいからと感染したことを黙っているのは絶対にしないようにしましょう。
性感染症の症状
性感染症には様々な種類があります。例えば外陰部や膣口に水泡ができる性器ヘルペス。カッテージチーズのような白くぽろぽろしたおりものが出るカンジダ膣炎。尖圭コンジローマは肛門や陰部にいぼができます。においの強い黄色く泡立ったおりものはトリコモナス膣炎の可能性があります。
性感染症というとセックスをしたからうつると思われがちですが、性器ヘルペスはストレスや疲労が原因で起こることがありますし病気や疲労で免疫力が低下することでカンジダ膣炎になることがあります。相手からうつされた、不特定多数と性交渉を持ったなどとは関係なく性感染症になることがあるのです。私は旦那・彼氏としかセックスしていないから大丈夫と考えるのは早計です。
