生理前になると陰部が猛烈に臭くなるという人がいます
これはいくつかの可能性が考えられます。
1.おりものの変化
排卵日前後はおりものの量が増え、臭いが強くなります。
そしてそのおりものは生理前になると酸性に傾くため、臭いに変化があり、気になる可能性があります。
黄体期は体温が高くなりますし、汗もかきやすく陰部も蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいのです。
おりもの自体にも臭いがあるので、おりものシートを必ず使用し、トイレに行くたびに取り替えましょう。
2.皮脂量の変化
生理前はエストロゲンの分泌量が低下し皮脂量が増えます。
この皮脂が皮脂腺を塞ぎ、酸化すると臭いがきつくなるということがあります。
生理前は体温が高くなるため雑菌も繁殖しやすくなります。
3.すそわきがの可能性もある
生理前になると陰部が臭くなるというのは軽度の「すそわきが」なのかもしれません。
わきがは生理の最中に臭いが強くなるとも言われており、これはホルモンバランスの変化でアポクリン汗腺が刺激されるためです。
同様に「すそわきが」は性行為のあとに臭いが強くなると言われます。
普段は清潔にしていれば特に臭いが気にならないレベルでも生理の前になると臭いが強くなるというのはこの可能性が高いです。
軽度の症状の場合には「すそわきが」の治療をしなくても対処療法で臭いを軽減させられます。
生理の前に臭いが強くなるということがわかっているのですから、生理の始まる少し前からすそわきが用のデオドラント製品を使えば良いのです。
デオドラント製品で臭いが軽減されれば問題は解決ですね。
【陰部が臭う】なぜ生理前に臭くなるのか?
生理前に臭いが強くなるのはホルモンバランスの変化が大きいです。
おりものの変化、皮脂量の増加、アポクリン線からの分泌量の増加。
いずれも普段は臭わないというのであれば、やはりホルモンバランスが変化することが大きいと考えられます。
まず大事なのは清潔を保つことです。
しかし市販の石鹸は洗浄力が強すぎます。
というのも強すぎる洗浄力であらうと臭いの発生を防ぐ肌の善玉菌まで洗い流してしまい余計に臭いが強くなってしまう可能性があります。
このため臭いの元になるものはしっかり洗い流し、常在菌は残せるデリケートゾーン専用の石鹸を使うようにしましょう。
消臭効果の高いものが通販で簡単に入手できるので、試してみてください。
陰部の臭い対策には食生活の改善も有効
体臭は「肉食」「油っこい料理」「甘いもの」を食べていると強くなる傾向にあります。
普段からこうした食事をしている人は生理の前にも臭いが強くなるでしょう。
臭いが気になるこの機会に、食生活を見直してみましょう。
野菜を中心とした和食が最も望ましい料理です。
「ご飯、具だくさんのお味噌汁、焼き魚、おひたし、煮物」と言った素朴で昔ながらの食生活が理想です。
いきなりすべてを切り替えるというのは難しいかもしれません。
しかし週7日間のうち、4日間を和食に切り替えてみる。
生理の前1週間は甘いものを我慢してみる。
というようにストレスのない範囲で調整してみましょう。
また運動を取り入れるのも良いでしょう。
運動をして汗をかくと新陳代謝が活発になり、老廃物や不純物が排出されて汗がサラッとしたものに変化し、臭いにくくなります。
【陰部が臭う】陰部が臭うと病気なの?
陰部が臭う=病気、というわけではありません。
しかし病気の中には陰部が臭くなってしまうものもあります。
たとえば陰部が臭ってしまう「すそわきが」は場合によっては耐えられないような悪臭につながりますが病気ではなく、あくまで体質です。
体臭の強さには個人差があり、食生活や普段の生活なども影響を与えます。
ですから陰部が臭うのは必ずしも病気とは限らないのです。
ただし、陰部に異常がある場合には病気の可能性がありますから注意が必要です。
例えば、以前はなんでもなかったおりものの色が黄色くなった、黄緑色になった、灰色っぽく泡立っている、おりものが臭い。
不正出血がある、生理の時に異常な痛みや大量の出血がある。
陰部がかゆい、湿疹、ただれ、腫れなどがあるなどなど、陰部に異常がある場合には放置するのは危険です。
勇気を出して早めに婦人科へ行って精神的にスッキリするのもひとつの方法
陰部の臭いが気になる場合には勇気を出して婦人科で診察を受けましょう。
恥ずかしいかもしれませんが、医師がきちんと診断してくれれば安心ですよね。
性病は放置しておいても自然治癒することはありません。
風邪のように、しんどいし熱っぽいけど、栄養取ってゆっくり寝れば大丈夫。
なんてことはないのです。
放置すれば悪化しますし、最悪の場合には不妊の原因にもなります。
不安のままモヤモヤし続けるのは辛くありませんか?
性病を放置した結果、不妊症などにつながれば後悔してもしきれないことになります。
恥ずかしい、忙しい、誰にも知られたくない。
気持ちはわかりますが、黙っていても解決できるものではありませんから、勇気を出して医師の診察を受けてください。
【陰部が臭う】膣の中まで洗うと臭いは消えるの?
陰部が臭うとき、「汚れが残っているのかも?」とついついゴシゴシ洗ってしまいませんか?
洗えば汚れも落ちるし雑菌も洗い流せるし一時的に石鹸で臭いの原因が洗い流されるため臭いは消えます。
しかし陰部をゴシゴシ洗うというのは性器に傷を付ける行為です。
特に膣の中まできっちり洗う!という方は要注意です。
あなたは頬の内側を歯ブラシでゴシゴシ強くこすりますか?
膣というのは頬の内側よりも更にデリケートな部分です。
ほっぺたの内側はたまに歯で噛んでしまったり、熱いものを食べたりと粘膜部分ではありますが、それほど脆弱な部分ではありません。
しかし膣の中はそれほど丈夫にはできていません。
非常にデリケートな部分です。
膣の中に指を入れて洗うなんて言語道断の部位なのです。
陰部はどう洗えばいいの?陰部の正しい洗い方
では陰部はどう洗えばいいのでしょうか?
まず大事なのが、優しく洗うことです。
ゴシゴシ強く擦るのは絶対NG!
ナイロンのスポンジで擦るのもNG!
泡を手にとって優しく洗います。
臭いが気になるなら石鹸はデリケートゾーン専用の消臭効果もある低刺激性の石鹸を使うと安心ですね。
しかしデリケートゾーン用の石鹸でも、膣の中は洗ってはいけません。
膣の中は雑菌などが侵入しないように常在菌がバリアを貼っています。
膣の中を洗うというのは、この大事なバリア機能を剥ぎ取り、非常に無防備な状態にしてしまうことになります。
臭いが気になるという場合でも膣の中を洗うのは絶対にダメです。
性交渉の後などどうしても気になる時だけお湯と指で優しく洗い流すようにしてください。