【心の悩み】その悩みの原因は本当に体の悩みですか?

心の悩み

他人から見れば、「そんなことで!?」と思われてしまうようなことでも本人からすると非常に深刻な悩みというものがあります。顔が地味、人見知りでコミュニケーション下手、恋愛に臆病、足が短い、背が低い、太っている、毛深い。誰にだって悩みとコンプレックスがあります。これははたから見て綺麗に見える人でも、何かしら抱えているものです。

なぜ、こうした悩みやコンプレックスが生まれるのか?これは「理想の自分」と「現実の自分」に食い違いがあるからです。ではどうして理想の自分に近づきたいのか?悩みの原因はここにあります。

「綺麗になりたい。理由は好きな人に振り向いて欲しいから」
「綺麗になりたい。理由は沢山の人にちやほやされたいから」

同じ二つの綺麗になりたいという願望でも悩みの原因は大きく違います。片方は好きな人の気持ちを振り向かせたい、もう片方は人に注目されて尊重されたいという本当の願望が隠れているのです。

なぜ自分を認められないの?

なぜ自分を認められないのか?これは誰かから否定された記憶が原因です。バカにされた、軽んじられた、屈辱的な思いをしたなど嫌な記憶が原因となって、自分を好きになれないことが多いのです。でもまずは自分自身を好きにならなくてはいけません。でないと自信が持てないから、どんなにコンプレックスを解消したとしても決して満たされた気持ちになることはありません。

自分を認めるためにはどうすればいいのか?

自分を認めるためには、視点の転換が必要です。たとえば頑固な性格は曲がったことが嫌いで信念を曲げない人です。優柔不断な性格は優しくて慎重という人になります。綺麗ではない顔も個性的な顔立ちとも言えます。ノリが悪いのは落ち着きがある性格ともいえるでしょう。視点を変えてみれば、あなたはそれほど欠点だらけの人間でしょうか?自分自身を客観的、肯定的に見ることができれば、表面的な悩みは薄れていきます。

プラス思考の練習で前向きになれるようになったS子さんの場合

何をやってもうまくいかない

昔から何をやっても上手く行かない人生でした。勉強も得意ではなければ運動も苦手。大学受験も就職活動も上手く行かずに希望とは違う道へ。容姿もイマイチ、パッとせず男性から好かれることもありませんでした。どうせ自分はダメなんだという気持ちで、毎日を惰性で暮らしていたんです。

なんとか採用された第何希望かも分からない会社は忙しいばかりで楽しい、やりがいがあるとは全く思うことができず入社から1ヶ月もすると子供の頃に落ち着いていたはずのアトピーが始まったんです。それ以降、毎年春~夏にかけての期間、アトピーが悪化してしまい毎年春もGWも夏休みも鬱々とした気分で過ごしていました。

短所を長所にするプラス思考の練習

ところがある日、本屋さんをぶらぶらしているときに、ある雑誌に目が留まりました。その本は心理カウンセラーさんの本でした。その本では自分の嫌いなところを好きになる方法というのがテーマでまずは自分の長所と短所を書くところからスタートしました。自分のダメなところ、嫌なところはスラスラ書けるんです。でも長所となると…「色が白い」くらいしか書くことがありませんでした。

次のステップでは自分の短所を長所に書き換えるということをしました。短所を長所に書き換えるのはとても大変でした。でもいざ書き換えてみると、理想の自分になれていないことがコンプレックスになっていることが分かりました。

実は通っている皮膚科でもアトピーは心因的なものではないかと指摘されていたんです。この心理テストを通して自分の心の奥にあるコンプレックスに気づくことができ少しずつ前向きになることができるようになった気がします。ぱっと環境が良くなるわけではありませんが、些細なことで落ち込んでも仕方ないと前向きにとらえられるようになったんです。今では春~夏にかけて極端にアトピーが悪化することもなくなり仕事にも少しずつやりがいを感じられるようになりました。