夫婦の不妊症 セルフチェック1 セックスに満足していますか?
セックスが上手くいかなければ、妊娠することは叶いません。
性交痛は治療ができる
セックスをしたいけど、痛くて仕方がないという女性は潤滑が足りない可能性があります。ローションなどを使っても良いでしょう。あまりに痛みが強いという場合には、膣狭窄、処女膜強靭症などが考えられます。先天性の膣形態異常ということもあります。これは治療できるので、婦人科を受診して下さい。
セックス頻度が少ない、セックスレス
現代の若者カップルはセックスレスというのも珍しくありません。セックスは子供を作る行為ですから、セックスしなければ当然妊娠できません。単身赴任などの理由がないにも関わらず6か月以上セックスがない場合はセックスレスになります。理由は嫌悪感、性欲がないなど色々考えられますがほとんどのケースが心因的なものです。
ストレスで性欲がなくなる
男女共に強いストレスを感じていると、性欲がなくなってしまいます。女性の場合には無排卵になることもありますし男性の場合には勃起不全など性機能障害が起こります。仕事が忙しすぎる、仕事のプレッシャーが強い、大きな心配事があるなどストレスがあるときには健康に問題がなくても不妊になることがあります。
ストレス解消をすると妊娠できる?
様々なストレスを我慢し続ける生活を続けると、ストレスが原因で体を壊すことがあります。例えば「赤ちゃんまだできないの?」「早く子供を産みなさい」と言う親からのプレッシャーもストレスになることがあります。同居で子供ができなかったカップルが、別居した途端に妊娠したという話もよく聞きます。強いストレスを感じている時には、一人で思い悩まずにカウンセリングを受けると言う方法もあります。不妊を専門に扱う病院には専門のカウンセラーがいることもありますから日常生活のストレスを含めて相談してみるのも良いでしょう。
夫婦の不妊症 セルフチェック2 性病を放置していませんか?
過去に性病に感染したことがある人、下腹部の手術をしたことがある人など病歴が不妊症の原因かもしれません。チェックしてみましょう。
性感染症
性感染症をきちんと治療せずに放置していると不妊の原因になります。例えば膣や子宮が炎症を起こして妊娠できない状態になってしまったりするのです。もしも性感染症に感染している場合には、妊娠よりも先にまず病気の治療を進めましょう。男性の場合は女性よりも性感染症の自覚症状が出にくい傾向にあります。自覚がないまま性病が悪化してしまうと、造精機能に障害が起こることがあります。不特定多数の人と性交渉を持っていた人は要注意です。少しでも不安がある場合には、婦人科/泌尿器科で性病の検査を受けてください。
盲腸などの開腹手術
女性の場合ですが、虫垂炎や腹膜炎、帝王切開での出産など開腹手術をしたことがある人は、卵巣や卵管の癒着が起こりやすいというデータがあります。男性の場合にはヘルニアや尿道の手術で精管が詰まってしまうことがあるようです。
持病がある人
結核や、糖尿病、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)など持病がある場合、妊娠しにくい状況になることがあります。男性の場合は糖尿病、高血圧などが原因で妊娠しにくくなることがあります。また思春期を過ぎてからのおたふく、腎炎などで高熱を伴う病気をすると性機能が低下してしまうことがあります。
また持病の種類によっては服用している薬の副作用で妊娠しにくくなることがあります。持病の治療中で妊娠したいと考えている人は、必ず主治医に相談してみてください。
抗鬱剤などは月経不順や高プロラクチン血症の原因になることがあります。男性の場合には勃起障害、射精障害を引き起こすことがあります。
いずれにせよ妊娠よりも先に、持病の治療が重要ですね。
夫婦の不妊症 セルフチェック3 体重は適正ですか?
不妊症で悩む女性の1割が肥満もしくは痩せすぎです。体重は多すぎても少なすぎても妊娠しにくくなってしまいます。
肥満
女性の場合、肥満の度合いが大きいほど、無排卵や排卵障害が起こりやすくなります。肥満はホルモンバランスが崩れやすくなります。男性の場合は精子の運動率が低下し、勃起障害が起こることがあります。
痩せすぎ
体重が極端に少ない時、やはり同じようにホルモンバランスが崩れてしまうため無排卵、排卵障害などが起こり、早期閉経の原因にもなってしまいます。若い女性の場合、特に痩せすぎている人が多いです。多すぎず少なすぎず、適正な体重を維持するように努めましょう。
適正な体重はどのくらい?
適正な体重はBMIで割りだすことができます。BMIは世界共通の指標とされており、自分の体形が適正であるかどうかを判断するのに役立ちます。
適正な体重はBMIが22の時です。この前後を目安に体重を維持するようにしましょう。
BMIは『BMI=体重(㎏)÷{身長(m)×身長(m)}』という式で求められます。
例えば身長160㎝で体重55㎏の場合、『55÷(1.6×1.6)=21.5』となります。
22が基準ですから、この場合少し痩せていますが適正値と言えるでしょう。
BMIが25以上の人は肥満となり、注意が必要です。不妊症だけではなく高血圧、糖尿病など生活習慣病の原因にもなります。女性の場合は子宮がんのリスクも上がります。
BMIが25以上だった人は、食生活から見直して少しずつ体重を減らしてください。ただし、極端なダイエットは不妊の原因にもなります。毎月1㎏~2㎏のペースで落とすようにしてください。
BMIが18.5未満の人は痩せすぎです。食事量を増やすなどで適正な体重に近づくようにコントロールしましょう。
夫婦の不妊症 セルフチェック4 喫煙、飲酒の習慣
タバコについて
タバコは男女共に不妊の原因になります。喫煙はタバコを吸っている本人にも悪影響を与えますが一緒に暮らしているパートナーにも受動喫煙という害が及んでしまいます。
女性の場合には卵胞数が減ってしまいますし、男性の場合は精子数や運度率が減ってしまいます。1日20本タバコを吸うという男性は、普通の人よりも2.5倍も異常精子の数が多くなるそうです。女性の場合でも妊娠後の死産、低体重児の原因とも言われています。
妊娠してからではなく、妊娠したいと思ったら夫婦共にきっぱりとタバコを断ちましょう。タバコは百害あって一利なしです。一日も早い決別をおすすめします。
嗜好品の摂りすぎ
カフェインやアルコールの摂りすぎも不妊の原因になることがあります。
コーヒーを1日に3杯以上飲む人は、カフェインが過多になっています。女性の場合、妊娠が送れる可能性が2杯飲む人よりも2.5倍ほど高くなります。妊娠をしたいなら、カフェインレスコーヒーを飲む、ほうじ茶などノンカフェイン飲料にするなど1日に飲むコーヒーの量を調整するようにしましょう。
アルコールも少量であれば問題ないのですが飲みすぎてしまうと男性のEDの原因になってしまいます。毎日の飲酒が習慣になっている人は休肝日を作ったりお酒の飲む量を減らしたりと酒量のコントロールをしてください。
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