1週間出ない…私のウンチはどこへ行った?
「便秘になってもう1週間…」
これは由々しき問題です。
でも決して珍しいことではありません。
女性の多くは便秘傾向にあり、2日でない、3日出ないというのも珍しいことではないからです。
しかし1週間分ともなると、相当な食事量です。
勿論食べた分全てが便になるわけではありません。
食べたものは胃で溶かされ、腸で栄養素が吸収されます。
このため、便になるのは食べたものの一部なのですが、1週間分溜め込むとなると相当な量となるでしょう。
さてこの、ウンチ。
一体どこへ消えてしまったのでしょうか?
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答えは「どこにも消えていない」です。
ずっと腸にとどまっているのです。
人間の腸はとても長いので、1週間分程度の便をとどめておくスペースは十分にあります。
ただし、健康に良いこととは言えないのは誰の眼にも明らかでしょう。
4キロの便が詰まっていた松本明子さん!?
タレントの松本明子さんは、かつてテレビの健康番組で腸の検査を受けた時、4キロもの便が腸に詰まっていたことが発覚しました。
4キロというと相当な量だと思いませんか?
しかしそれでも特に気にされることなく普通に暮らしていたのです。
人間の大腸は上行結腸・横行結腸・直腸・下行結腸・S状結腸・肛門と6つの部位に分かれています。
特にS字結腸は便が溜まりやすい部位です。
便秘になった時には、この部分に便が溜まっていると考えましょう。
便秘で便が貯まると水分が失われてカチカチの状態になります。
ひどくなるとコンクリートの塊のように固くなってしまうため、自力では排便できずに浣腸や下剤などを利用することもあります。
中には便秘が原因で腸閉塞を起こし、死亡したケースもあります。便秘を決して甘く見て良いものはないのです。
便秘とはどういった状態のコト?3日出ないのは便秘?
便秘に悩む女性は多いです。
では便秘の定義とは一体どんなものなのでしょうか?
- 3日でなければ便秘?
- 1週間でなければ便秘?
- 2,3日に1回しか出ず、毎日でなければ便秘?
- 下剤を使ってでなければ便秘?
- 便秘改善マッサージをすれば排便するなら便秘ではない?
実は【何日でなければ便秘】という明確な定義はありません。
便秘とは排便回数の現象や便通異常のある状態を指していますが3日でなかったら便秘という決まりはありません。
というのも排便回数や排便量には個人差があるからです。
普段から少食の人はそもそも便の量が少なく毎日排便がないかもしれません。
逆に大食いの人は沢山便が作られるため、1日に複数回排便をするかもしれません。
何かしらの不具合があれば便秘である。
例えば日本内科学会では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」を便秘と定義しています。
国際消化器病学会では排便回数が週3回未満で、4回に1回以上硬い便が出た場合には便秘と定義しています。
基本的には3日以上排便がない場合や週に2回以下しか排便がない場合には便秘と考えて良いでしょう。
またコンスタントに便が出ていても、便が固く踏ん張らないと出ない、残便感がある、薬を飲まないと排便できないなどの状態も便秘と言って良いでしょう。
便秘に悩んでいる人は多くの場合が長期的に便秘と付き合っています。
これくらいで病院に行くなんてと考えている方も多いのですが、便秘が悪化すると腸閉塞や腹膜炎などの原因となります。
まずは生活習慣と食生活の見直しから便秘と向き合ってみましょう。