過食や拒食などの摂食障害はどうする?
生理期間は子宮が収縮して血液を排出するため、体力をとても使います。その前に体が栄養をたくさん蓄えようとする働きをするため、生理の前になると、ついつい食べ過ぎてしまうと言う人が多いです。
また、普段は甘いものを食べる習慣がないのに、生理の前になると無性に甘いものが食べたくなって我慢できなくなるのはホルモンバランスが変わったことで血糖値が下がりやすくなるからと言われています。
暴飲暴食が止まらなくなってしまうというひとは、3食バランスよく食べて、どうしても食べたいときには、運動をしたあとに食べるなど、自分なりの決まりを作って守るようにしてください。
食欲が全くなくなってしまうのは、過食に罪悪感を感じてなるケースが多いです。まず食事のリズムを整えて気持ちを落ち着けましょう。あまりに拒食が続く場合には個人で解決するのは難しいです。心療内科で相談すると良いでしょう。
味覚が変わってしまうこともある
PMSが起こる期間には、味覚が変わることもあります。特に濃い味を好むようになる人が多く、いつもより料理の味が濃くなることが多いです。これはつわりの時期にホルモンバランスで食の好みが変わるのと同じでプロゲステロンの影響で味覚が鈍くなったり嗜好が変わるからだとされています。普段甘いものを全然食べないのに、この時期は甘いものが食べたくなるのも味覚の変化による影響が考えられるでしょう。この時期は意識的に薄味にするようにしてください。
眠くて仕方が無い。眠れない。
プロゲステロンは女性の身体が妊娠しやすいように体を休ませる働きがあります。このため生理の1週間~2,3日前には特に強い眠気を感じるという人が多いです。睡眠時間はきちんと取っているはずなのに、眠くて仕方ないという時にはホルモンバランスの変化が関係しているかもしれません。
また、逆に寝つきが悪くなってしまうという人もいます。黄体後期にプロゲステロンが急激に減ってしまうことで、緊張状態が強く続き、眠りたいのになかなか眠れない、眠りが浅くて何度も目が覚めてしまうということがあります。眠れなくなる人は、朝起きたらたっぷり日光を浴びるようにしてください。目から光を取り込むことでメラトニンの生成が抑制され、ぐっすり眠れるようになります。どうしても眠れなくなってしまって辛いという場合には睡眠導入剤などを利用しても良いでしょう。
疲れやすく、だるさを感じる
生理の1週間ほど前からホルモンのバランスが急激に変化をすると交感神経と副交感神経の切り替えが上手く行かなくなります。すると、常に興奮状態になってしまい、疲れやすく、疲労が抜けにくくなってしまいます。大して忙しいわけでもないのに、疲れてしまうというときには就寝1時間前には照明を落とし、テレビや読書など興奮するものは控えて半身浴や静かな音楽を聴いて気持ちを落ち着かせるようにしましょう。
冷えが治らない
自律神経が乱れることで血行が悪くなってしまうと、手足の冷えにつながります。ぬるめのお風呂にゆっくり使って手足を温めたり、心身をリラックスするストレッチなどで血行を促進してあげましょう。ウォーキングなどの軽い運動で全身のほぐすことで血流が良くなる効果もあるので、普段運動する習慣のない人は取りいれたいですね。漢方薬にも冷え性を改善するものがあるので利用するのも良いでしょう。
関節痛の対策
生理のまえになると関節が痛くなることがあります。指の関節が痛くて、手が握れなくなって細かい作業ができなくなったり、肩や首などの関節が痛むことがあります。これは浮腫みが原因です。血行を良くして水分の代謝をよくすることで改善できます。ゆっくりお風呂に入ってマッサージをしたり、漢方などを利用してみてください。
耳鳴りの対策
耳鳴りも内耳のむくみが原因です。こちらも関節痛と同様の対策を取ると良いでしょう。
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