ピルで更年期障害が緩和されるの？

ピルを飲むと女性ホルモンのバランス調整作用があるので、更年期障害でホルモンバランスが崩れている場合には治療薬として低用量ピルが処方されます。40代になって女性ホルモンの分泌が減少してきた人には良く処方されます。ホルモンを補充する治療法もありますが、更年期障害の始まり時期には低用量ピルによる治療が一般的です。

40～45歳であれば、低用量ピルでの治療
45～50歳であれば、低用量ピルもしくはホルモン補充療法
50歳以上になるとホルモン補充療法という形で、治療法を変化させていきます。

低用量ピルは産婦人科で更年期障害の診断を受けて処方してもらいましょう。子宮内膜症の場合は保険適用となりますが、一般的な更年期障害の治療は実費になります。ただ、1か月あたりで3000円程度なので高額というほどではありません。加えて、ピルが肝臓などに負担をかけることを考慮して年に2回の血液検査が必要となります。

当然のことですが低用量ピルを服用すると排卵は止まりますので、妊娠しなくなります。更年期障害での治療であれば、そこまで気にすることもないかもしれませんが若年性更年期障害での治療であれば妊娠、出産に影響することを理解しておきましょう。更年期障害は女性にとって避けられない問題ですので、少しでもＱＯＬ（＝生活の質）を向上させるために必要な処置として低用量ピルを選択することも間違いではありません。低用量ピルは処方薬となるので、必ず医師の診断をうけなければ手にすることができません。治療を考えている人は、産婦人科に相談してみるとよいでしょう。