ピルの副作用でアレルギーや便秘になることってある？

ピルでアレルギーを発症することってあるの？

なぜ、世界中でこんなにピルを利用する人が多いのか？それはピルには様々なメリットがあるからです。確実に避妊できるだけではなく、PMSが改善されたり、生理痛の軽減ができるなど様々なメリットがあるためピルの利用者数は世界的に伸びているのです。

しかし中にはピルの成分にアレルギー反応を起こしてしまう人もいます。飲み続けているうちに、アレルギー症状が強くなってしまう人もいます。これは事前に分かるものではありません。ほとんどの人はアレルギーが悪化することはないからです。

現在アレルギー体質だからといってピルが飲めないということはありませんし、アレルギーが悪化するとも限りません。中にはアレルギー症状が改善されたという人もいます。逆に健康そのものだった人がピルを飲んでから肌荒れなどアレルギー症状と思われるような状態になることもあります。

特にピルを飲み始めて最初の１シート目～２シート目の間はマイナートラブルといわれる副作用が起こりやすいです。これは軽い吐き気や軽いめまいなどを伴うもので、だいたい１シートを飲み終わるくらいから徐々に改善されて気にならないようになっていきます。

ピルを飲んでアレルギー症状のようなものが出た場合、あまりに症状が重たい場合にはすぐに服用を中止して主治医に相談をしてください。軽度の場合にはマイナートラブルの可能性が高いです。そのまま飲み続けて様子を見てください。

ピルを飲むと便秘になりやすいの？

ピルを飲んだら必ず全員が便秘になるとは限りません。しかしピルを飲んだ人で便秘ぎみになってしまうという人はいます。生理前になると便秘気味になる。生理前になると下痢気味になる。こういうことありませんか？
これはホルモンのバランスが生理の前で崩れることで引き起こされるものです。

ピルを飲むとピルに含まれるホルモン成分が働きかけることで排卵がストップします。プロゲステロンが働くことで、生理前と同じような状態が続くことになり中には便秘になってしまうひとがいるのです。（逆に下痢になってしまう人もいます）

ピルを飲んで便秘気味になってしまったとき、下剤を使用してはいけません。せっかく飲んだピルの成分まで吸収されるまでに流れて出てしまえば避妊の効果が十分に得られないことになりますし予期せぬ副作用を引き起こすことがあるからです。

便秘薬を飲むのも良くありません。ピルは１年２年…と長期的に服用する薬です。便秘を改善したいからと便秘薬を長期的に利用すれば腸の活動が低下して便秘薬がなければ排便できない依存体質になってしまいます。

便秘気味だなと思ったら水分量を意識的に増やしたり、マッサージなどをして症状を改善するようにしてみてください。ヨーグルトなどを食べて乳酸菌やオリゴ糖を摂取し腸内環境を整えるのもおすすめです。便秘がピルの副作用だった場合、だいたい１～３か月もすれば症状は改善されます。それでも改善されない場合にはピルが合っていない可能性があります。主治医に相談してピルの種類を変えてもらいましょう。