「私、結構食べるけど、太らない体質なのよ」って言う人、たまにいますよね。実際、一緒に食事に行くとカロリー高い食べ物もガンガン食べるしどちらかというと食いしん坊に見える。なのに、痩せているのは不思議に感じます。
しかし実際のところ、そんな人は存在しません。誰だって摂取カロリーが消費カロリーを上回れば体重は増加します。食べているのに太らないという人はのどちらかです。
・食べる以上に動いている
・動かないけど、あまり食べない
後者の場合は「嘘をついている」ということになりますが本人には嘘をついている自覚がないということがあります。太っている人の食べていない。痩せている人の食べている。これほど当てにならない言葉はありません。
そもそも「食べている」という基準自体が違うことも多いです。3食しっかり食べてるよ~と言いながら、朝はヨーグルト。昼ごはんもヘルシーな野菜料理中心。夜も煮物などカロリーの少ない食事。こうしたことが多いですね。
太っている人の場合、本人はそんなに食べているつもりはなくても朝からチーズトーストにウインナー。昼はカップラーメンとおにぎり。15時のおやつに甘いコーヒーとチョコレート。夜はどんぶりもの。と言ったように、なんだかんだカロリーを摂取していることが多いです。1日の摂取カロリーの差はほんの少しかもしれませんが、それが10年20年と続いているのですから総摂取カロリーの差はとても大きいものになっています。この差が痩せている人と太っている人の違いですね。
【太りたくない】気づいたらぽっちゃり。人はなぜ太るの?
特別、暴飲暴食をしているというわけでもないのに気付くと体重が増えてしまっている。それには何か原因が隠れている場合が多いです。
清涼飲料水を良く飲む
清涼飲料水には砂糖がかなり多く含まれています。例えば、コカ・コーラ500mlには約55gも砂糖が含まれています。角砂糖が1個4gなので14個も使われている計算です。角砂糖を14個、お皿の上に並べて食べる自分の姿を想像してみてください。口の中が甘ったるくなりますよね。とても14個も食べられたものではないと思います。
角砂糖を1個、口の中で溶かすのですら、嫌な気持ちになりそうですね。でもペットボトルに入ったコカ・コーラなら500mlくらい簡単に飲めてしまいます。飲み口が爽やかなので、暑い日やハンバーガーを食べながらなら、ごくごく飲めてしまうんですね。これがジュースの恐ろしいところなんです。
カフェが大好き
スターバックスのモカフラペチーのトールサイズには砂糖が47gも使われています。角砂糖にすると12個ですね。総カロリーは380キロカロリーです。
コンビニで売っているおにぎりは1個170カロリーくらいですからカフェでほっと一息リフレッシュ!しているときにはおにぎり2個食べている以上の計算になるんです。休憩時間におにぎり2個を食べますか?働いている人なら、お昼ご飯にサラダとおにぎり2個を食べるなんて人も多いと思います。つまりスターバックスでモカフラペチーのを飲めばそれだけで1日3食ではなく1日4食になってしまうんですね。
結局、自分でも知らず知らずのうちにカロリーを摂取している。だから消費カロリーよりも摂取カロリーが高くなってしまい体重が増えてしまうのです。
私は本当に太ってる?標準体重、理想体重、美容体重が目安になる
BMI指数とは?
BMI指数とはあなたの肥満度合いを計測する基準です。正式名称をBody Mass Index:ボディ・マス・インデックスといい、WHOが1997年に発表しました。
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
という数式で計算することができ
18.5未満ならやせ気味
18.5~25未満なら普通。
25以上だと肥満になります。
体重には標準体重、理想体重、美容体重というものがあります
標準体重はBMI22です。一番病気になりにくい健康的な体重と言われています。決して太っている体型ではないのですが、若い女性からすると標準体重というのは「太っている」と感じる人が多いようです。男性からすると痩せすぎは女性として魅力を感じられないのでこれくらいがちょうど良いと感じる人も多いようです。
理想体重は自分の見た目と体調がベストになる体重です。実際、大事なのは「〇〇キロ」という数値ではありません。見た目が問題なのです。体重が標準体重でも運動をせずにたるみきった体と運動で引き締まった体では見た目の印象が大きく違います。標準体重よりも実際の数値が上でも、引き締まった体なら痩せて見えますし標準体重より数値が下でもたるんだ体で、姿勢が悪いと太って見えてしまいます。
美容体重はモデルさんのようなスリムな体型です。ストイックなダイエットが必要で食事制限に加えてジムなどでの運動も取りいれなくてはいけません。体重だけ減っても不健康な見た目になってしまいますから食事制限でただ痩せれば良いというものではありません。プロのトレーナーのアドバイスなどを受けながら、美しさを追求しましょう。
自分が太っているか、太っていないのか?それを判断するのは難しいです。体重だけの数値で見ても分からないからです。
客観的に判断したいのであれば、水着姿になって真正面と真後ろから撮影をしてみましょう。そうすれば第三者の目線で客観的に判断ができるでしょう。モデルさんを目指しているというのでなければ、大事なのは理想体重を維持することです。体重だけで判断するのはおすすめしません。
BMIは肥満度などを客観的に判断する指針
身長157㎝の54㎏だとBMI指数は21.9になります。BMI22が健康体重と言って、一番病気になりにくい体重なのでちょうどよいくらいの体重と言えるでしょう。モデル体重(BMI18程度)になりたいのであれば157㎝の場合は45㎏がBMI18.3ということになります。
自分の理想の体重がどのくらいなのかを調べるのに役立ちますし肥満度などを客観的に判断する指針にもなります。
ただ、注意が必要なのはBMIは単純に身長と体重の割合で比較をしているものなので体脂肪ほとんど考慮されないという点にあります。スポーツをよくする筋肉質な人の場合には、体脂肪が少なく筋肉量が多いです。筋肉は脂肪よりも重たいので、体重は当然見た目よりも重たくなります。
つまり、実際には標準より肥満傾向にあるとBMI数値が出た場合でも、実際には体脂肪が少なく、見た目にほっそりしているというケースもありますし、体脂肪が少ないのに肥満と判定されるこもあります。
あくまで目安ですから、BMIが標準だから体脂肪は多いけど問題ないと判断するの良くありません。