ビールを飲みすぎると体にどんな悪影響がある?
ビールはさっぱりとした飲み心地から「喉で味わう」なんて言われることもあります。夏の暑い日やお風呂上りなど汗をかいたあとに飲むのは、とても美味しくて飲み会などでも「とりあえずビールで」なんて、一般に広く飲まれます。
しかしビールは決して体に良いものではありません。少量の飲酒であれば健康にさしたる問題はありませんが飲みすぎると肝機能が低下したり、痛風になってしまうことがあるからです。
ビールに含まれるプリン体は肝臓で分解されて尿酸となり、これが蓄積されると痛風の原因になってしまうからです。また、プリン体はおつまみにも含まれますからビールとおつまみを飲み食いすればするほど、体の負担になってしまいます。
ビールを飲むときには、必ず休肝日を作ること。1回の飲酒量を控える。早めの時間帯に飲むなどの工夫が必要になります。
ビールを飲みすぎてしまうと、生活習慣病のリスクが高まります。糖尿病、高血圧、肥満などに繫がりやすいのです。特に肥満は様々な弊害を引き起こします。
また、飲酒をすると睡眠の質が落ちることから慢性的な睡眠不足に陥ったり、疲労が抜けきらずに疲れが溜まったりすることがあります。
アルコール依存症に繫がるリスクもあります。一度アルコール依存症になってしまうと、その状態から自力で脱出するのはかなり難しくなってしまいます。
また、夕飯の前にビールを飲んでしまうとビールとおつまみでお腹がいっぱいになってしまうということがあります。すると野菜不足など食生活の乱れに繫がってしまいます。
ビールを飲むのは、友達と会う時、週末だけなどきちんと決まりを作って楽しむのが良いですね。
糖質オフビールは本当に太らないのか?普通のビールだと太るのか?
ビールの主成分は水、そして大麦です。これにトウモロコシやホップ、米などが副原料として使われます。つまり、水以外のすべてが糖質の塊なのです。
糖質オフ、糖質ゼロを謳うビール(発泡酒)は企業努力によってつくられたものでビールとは製造方法が少々異なります。旨味や苦み、香りを出すためにメーカーによっていろいろなものが加えられています。
太るか、太らないかという点で言えば、ビールでも糖質制限ビールでも、沢山飲めば太りますし、おつまみを食べ過ぎれば、当然太ります。
糖質制限のビールだからと、おつまみに唐揚げを食べれば総カロリーは多くなりますし、普通のビールだけど、おつまみが冷奴なら総カロリーは大幅に抑えることができるでしょう。
普通のビールを飲むと太るというのは大間違いです。よく「ビール腹」と呼ばれる腹部に脂肪がつく太り方ですがこれも統計的に否定されていることです。
なぜかというと、ビール自体それほどカロリーが高いものではないからです。ただビールをよく飲む人に太っている人が多いのは
ビールと一緒に食べるおつまみが高カロリーであること。
飲みやすいからとがぶがぶ飲んでしまうこと。
夜遅い時間帯に飲むこと。
この3つが合わさった結果なのです。仕事から帰って夜遅くまでだらだら飲んでしまう。おつまみに唐揚げやポテトなどの高カロリーな物を食べてしまう。ついつい食欲が増進して、締めにラーメンを食べてしまったりする。こうした積み重ねこそが肥満の原因と言えるでしょう。ビールだけを飲んだとしても、すぐに肥満には直結しないのです。
普通のビールと糖質オフビールの糖質の差は3g程度。白米に例えるとどれくらい?
普通のビールと糖質オフのビールはそんなに違うものなのでしょうか?
普通のビールは太りやすく、糖質オフだと太りにくいのでしょうか?
この質問に対する答えは販売メーカーが好評している成分表示を見比べてみると分かります。
実際、普通のビールと糖質オフビールの糖質の差は3g程度です。白米の場合はごはん茶碗150gで糖質が55.1gなので、1/10以下の計算となります。ごはん茶碗を1/10にして、それ以下の糖質の差しかないのです。
たとえば、餃子の皮1枚の糖質量が3.3gです。
お麩1個(5g)の糖質量が2.7gです。
焼きちくわ1/4本の糖質量が2.7gです。
ビール1本を普通のビールにするのか、糖質オフビールにするのか悩むのは、ご飯二口分くらいの差、餃子の皮1枚の差とも言えます。
確かに糖質ゼロビールは糖質を含んでいませんから糖質制限中の人がどうしてもお酒を飲みたいという時に嬉しい商品です。
しかし糖質制限ビールと普通のビールでは糖質に大きな差はありません。毎日何缶もがぶがぶ飲むという話でない限り、週に一、二度の楽しみならどちらを飲んでも大きな差にはなりません。
ビールが好きな人はビールを飲めば良いですし糖質制限だから少しでも気にしたいと言う人は糖質制限のビールを選べばよいでしょう。また好きな味がする方、値段などを基準として選ぶのも良いでしょう。
むしろ気を付けなくてはいけないのは、飲酒量や飲むタイミングです。深夜の飲酒は体の負担が大きくなりますし、アルコールの分解が進まないため肥満になりやすくなります。どうしてもおつまみも食べてしまいますから、ますます肥満に繫がります。
恐怖!普通のビールと比べて糖質オフビールは添加物まみれ
普通のビールは当たり前ですが糖質の塊のようなものです。それが美味しさの秘密でもあるのです。
ここから美味しさを出来るだけ残したまま糖質を減らすと言うのは至難の業です。材料を単純に半分に減らせば良いというものではないのです。
実際に原材料を比べてみると分かりますが、糖質量が減れば減るだけ添加物量が増えているのです。普通のビール<発泡酒<糖質オフの発泡酒<糖質ゼロの発泡酒という感じです。
麦芽やホップを減らして糖質を抑えた分、添加物を加えてビールの風味を再現しているから、美味しく飲むことができるのですね。
試しに一般的なビールと糖質オフのビールの成分表を比べてみてください。1日あたり数グラムの糖質を気にするぐらいなら、飲まないほうが健康なのです。
糖質制限ビールの怖い点は、食品添加物が多いだけではありません。本当は怖い飲みものなのに安心感があるという点です。
体に良いことをしている、ダイエットに配慮しているものを飲んでいるのだから
1本飲んだけど、追加でもう1本飲んでも大丈夫。
おつまみをちょっと多めに食べても大丈夫。
カロリー多めのおつまみを食べても大丈夫。
昨日飲んだけど、今日も飲んで大丈夫。
こういう風に結果的に飲む量や回数が増えてしまうことが問題です。
単純な話で、いくら糖質がオフになっているビールだとしても飲めば飲むほど糖質を摂取してしまうというのです。
ダイエット中でもビールを楽しみたいのであれば数日に一度の楽しみとして、少量を嗜むのが良いでしょう。そうすれば結果的に満足感も大きく、糖質やカロリーを制限することができます。
糖質オフビールは「ビール」ではなく「発泡酒」
運動をしたあと、お風呂上り、仕事終わりのビールはとても美味しいものです。ダイエット中で他の物は我慢することはできても、ビールだけは我慢できない!そんな人も多いのではないでしょうか?
そんな人に多く利用されているのが糖質オフビールです。糖質オフビールは糖質がゼロだから、糖質制限中でも飲める!飲んでも太らない!と思い込んでる人もいます。
しかし糖質オフビールだから太らないというのは間違った認識です。当然ですがカロリーもある飲み物ですから、飲み過ぎは太る原因になります。
また、糖質がゼロというのは糖質が全く含まれていないという意味ではありません。100mlあたり糖質が0.5g以下というだけであって、ゼロではないので、大量に飲めば糖質量も比例して増えてしまいます。
糖質オフビールは、ビールと呼ばれますが実際には発泡酒です。当然ですがカロリーもあるため、飲めば飲むだけ太ります。ダイエット中である以上、ビールであろうが発泡酒であろうが毎晩晩酌をするというのはおすすめできません。
会社の飲み会など避けられない場面を除き、できるだけお酒には近寄らないのは鉄則です。アルコールを摂取すれば、食欲が増進し、気持ちも大きくなってしまうため、ついつい食べ過ぎに繫がってしまいます。
お酒のアテも唐揚げなど高カロリーなものが多いため、お酒は飲めば飲むほど色々な面からダイエットに悪影響となります。
どうしても飲めない時に限って糖質オフビールを利用するというようにしたほうが良いでしょう。
実はビールより発泡酒の方がカロリーが高い
ビールと発泡酒。どちらのカロリーが高いと思いますか?
当然ですが値段は安いのは発泡酒です。なんとなくビールを薄めたものが発泡酒だからカロリーもビールより低い……なんて勝手な印象を抱いている人が多いようです。発泡酒というのは使われている麦芽の量によって決められるもので、カロリーとは一切関係ないものなのです。
実はビールと発泡酒ではビールの方がカロリーは低いんです。
値段が安いから発泡酒を買う。
味が好きだから発泡酒を買う。
勿論これは個人の自由ですが、カロリーが低いと思い込んで発泡酒を買っていると、意味がないことがあります。
普段飲んでいるビールと、発泡酒の成分表示をしっかり見比べてみてください。その上でどれを購入するか選択するのが賢い方法と言えるでしょう。
プリン体ってなに?プリン体をカットすると太りにくいの?
結論からいうと、プリン体自体は主に旨味の成分にあたるものです。それ自体に害があるとか、太りやすくする性質を持つものではありません。
プリン体は肉や魚、穀物、野菜などほとんどの食品に含まれている細胞の核を構成する物質です。
もう少し詳しく説明すると、プリン体はDNAやRNAという遺伝子などに含まれているので細胞の分泌物である「乳」などを除き、ほぼすべてのものに含まれています。当然人体を構成する細胞にもプリン体は含まれていますし、体内で生成もされます。
プリン体を摂取すると分解されて尿酸に変化し、体外に排出されるのですが、多く摂取してしまうと、すべてを排出しきれずに体内に蓄積されてしまいます。これが繰り返し起こることで引き起こされるのが、「痛風」です。
プリン体は全ての食材に含まれているため、日常生活ではそれほど心配する必要はありません。特に一般的な日本人の食事で痛風になる心配はまずありません。よほど魚卵などプリン体を多く含む珍味を多く食べない限りは食事生活だけでプリン体を過剰摂取してしまうということはないでしょう。
プリン体の摂取量が気になる場合には、摂取量を気にすることも大事ですが、排出量を増やすことも考えたほうが良いでしょう。野菜、きのこ、海藻類などにもプリン体が含まれていますが、それ以上に尿酸の排出を助ける効果があります。菜食中心の食事を心がければ、プリン体を遠ざけることができます。
また、ゆでる、煮るなどの加熱調理をすればプリン体は水に溶け出ます。摂取量を減らすことができるので、こちらの方法おおすすめです。
普通のビールでも太りにくい飲み方はある!
普通のビールであっても飲み方によっては太りません。例えば週に一度、えだまめをつまみながら缶ビールを1本飲むくらいで太ったりすることはないでしょう。ジムで汗を流したあとのご褒美に1杯ビールを飲んでも太らないでしょう。
逆に、ビール1杯であっても毎日のように飲んだり、高カロリーのおつまみと一緒に飲んでいれば、どんどん太ってしまいます。ビールの後に〆でお茶漬けやラーメンを食べれば太ります。
またお酒を飲んだ翌日は、楽しんだ分カロリーを制限するのが良いでしょう。翌日にまた高カロリーの食事をするのはNG。楽しくお酒を飲んだ分、こってりした食事は控えましょう。お酒を飲んだ分、トータルでカロリーや糖質をコントロールすればよいのです。
空腹の時はビールを飲むのを避けてください。アルコールが回るのが早くなりますし、血糖値も急に上がってしまいます。空腹なのでどんどんお酒が飲めてしまいますし、気持ちのタガが外れて、ついつい飲みすぎ、食べ過ぎに繫がってしまいます。
ビールを飲む前には軽く食事をするか、サラダや枝豆、野菜スティックなどを食べて、ある程度お腹を膨らませてからビールを飲むと良いです。何杯もビールを飲まなくても満足することができます。おつまみはタンパク質が良いので鶏ささみや冷奴などは最適です。
揚げ物、フライドポテト、米類、麺類は糖質が高くなるので避けましょう。ビールで太ってしまうほとんどの原因はおつまみにあります。おつまみを制すればビールを飲んでも太ることはありません。
人気の糖質オフビールはコレ
アサヒスタイルフリー
アサヒスタイルフリーは糖質0で100mlあたり24kcalというダイエット中の方にピッタリの発泡酒です。
飲み口はほどよい苦さとすっきりした味わいでビール好きの人でも満足できる内容となっています。発売から9周年がたっており、長く飲み続けられていることが分かります。
独自の「ハイパーファーメント製法」を採用しているため、後味の良さを好んで飲んでいる方が多いようです。
糖質0を実現したのは原料由来の糖分を酵母に消化させているためです。糖質0で低カロリーにも関わらずアルコールは4%と高めです。350ml飲んでも77kcalなのはかなり魅力的ですね。
食事と食べても邪魔にならない味で飲みやすい発泡酒と言えるでしょう。
アサヒスタイルフリー パーフェクト
2016年5月末に発売された発泡酒がアサヒスタイルフリー パーフェクトです。
なんとアルコール度数が6%と高いにも関わらずプリン体、糖質、人工甘味料が0!!しかも食物繊維入りという驚きの発泡酒なのです。
週に何度もお酒を飲む人にとって、プリン体、糖質、人工甘味料はとても気になる部分ですよね。これがすべてオフになったというのはかなり嬉しいものです。
しかも、なんと36kcal/100mlという低カロリー!味はビールには少しもの足りない感じですが、毎日飲むなら味には慣れます。食物繊維も入っているので晩酌にピッタリの発泡酒と言えるでしょう。
ビールも飲みたいけれど美容、体重、健康が気になると言う人にとって、これだけ理想的なお酒はないですね。
キリン淡麗グリーンラベル
キリン淡麗グリーンラベルは糖質70%オフの発泡酒です。アルコール度数は4.5%とそれほど高くありませんが、香りがフローラルで飲みごたえと後味の良さが特徴です。
2002年に発売されて以来、その飲みやすさから女性からの人気も高くなっています。なんと総売上本数は73億本のロングセラー商品です。
実はキリン淡麗グリーンラベルは3年ごとにリニューアルが行われています。ロングセラーになるには、この味へのあくなき探求が隠されているのです。
食事にも合うので、夕飯を食べながらの晩酌にぴったりと言えるでしょう。味もビールにかなり近いので、カロリーオフ、糖質オフのビールを飲んでみたけどどうしても味が……というビール好きの人にもおすすめです。
キリン淡麗プラチナダブル
2014年に発売されて話題となったのがキリン淡麗プラチナダブルです。プリン体0.00×糖質0がもっとも大きな特徴で、プリン体カット製法はキリンの特許技術となっています。
どうしてもプリン体をカットした発泡酒は味が薄くビール好きの方にとっては物足りないと感じる方が多いのですが、キリン淡麗プラチナダブルはビール好きの方にも割と好評です。
勿論ビールの味そのものには足りないものがありますが頻繁にビールを飲みたいという方にとってキリン淡麗プラチナダブルのプリン体0.00×糖質0というのはかなり大きいポイントですね。
どうしても毎日の晩酌にお酒が欲しくなってしまうという人はこうした健康志向のものを飲むと良いでしょう。
サントリー金麦糖質75%オフ
大好評の金麦シリーズから登場したのがサントリー金麦糖質75%オフです。麦の美味しさや香りに天然水仕込みという金麦の美味しさをそのままに糖質がカットされた形になっています。
味や風味がビールに近く、しっかりしているので料理に良く合います。単体で飲むよりもヘルシーなおつまみなどを合わせて飲むのがおすすめです。特に野菜料理に合います。発売以来売り上げが伸びている人気のシリーズです。100mlあたり33kcalとなっています。
あまり表だって宣伝しているわけではないようですが実は人工甘味料不使用です。これがあっさりしていて飲み口が良いところに繫がるのでしょう。デイリーにお酒を飲みたいけれど、体重や健康にも配慮したいという方にぴったりなお酒ですね。
サッポロ極ゼロ
2016年9月にリニューアルしたばかりなのがサッポロ極ゼロです。糖質、プリン体、人工甘味料0はそのままにアルコール度数が4.5%から0.5%上がり、5%になりました。
実はひと騒動あったのち、以前は第三のビール扱いでしたが、現在は発泡酒ということになっていますね。ビールとして飲むと味は少々物足りないのですが毎日ビールを飲む人にとって痛風の心配やカロリーを心配せずに飲めるというのはかなり貴重と言えるでしょう。
値段は以前より少し高くなりましたが、根強いファンは多いですね。機能系発泡酒の中では味わいも豊かな一つです。ダイエット中の人でも比較的安心して飲みやすく爽やかな飲み口で料理にも合う飲みやすい味ですよ。